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まぼろし劇場

TVゲーム、プライズなどのブログ。ただいま断捨離中。

社会適合タイプと社会不適合タイプ


俺が普段「マーケティングタイプ」「芸術家タイプ」と勝手に呼び分けているが
世間に合わせることができる「社会適合タイプ」と
世間に合わせられない「社会不適合タイプ」に
言い換えてもいいのではないかと思っている。


●マーケティングタイプ・社会適合タイプ
他人や世間に合わせることができる
他人や世間の要求を察することができる
社会という型にはまることができる
自分を抑えることができる
世間が求めているものに合わせよう、というのがこっち


●芸術家タイプ・社会不適合タイプ
他人や世間に合わせられない
社会という型にはまることができない
自分のやりたいようにやる
俺が求めているものは世間も求めているはず、というのがこっち

(これは犯罪者のような反社会的タイプのことではない。社会不適合タイプと反社会的タイプは全く別物である)

(ここでは「マ10:芸0」もしくは「マ0:芸10」みたいな極端な例を想定して書いているが、ほとんどの人は「マ7:芸3」みたいな複合タイプだと思う)



これをふまえた上で、以下ちょっと考えたこと。





アメトーーク!のもっと売れたい芸人
ジャンポケ太田が言ってた事について考えてみる。



●ネタを書く方=ボケなのか?

コント芸人とか漫才芸人ってのは、言ってみれば「2~3人で構成される笑い専門の小劇団」でしょ。

ジャンポケ太田が「俺がネタを考えている」とアピールしてたが、それは脚本家とか裏方の仕事を誇っているのであって、表舞台で面白く振舞えているかどうかはまた別の問題。

チョコレートプラネット長田も小道具を自作している事をアピールしていたが、これも小道具さんとか大道具さんとかの裏方の仕事なので、芸人としてこれを誇る意味がない。

小劇団で人数が少ないので、脚本とか小道具も自分たちでやってます、ということでしかない。




●ボケとツッコミが逆になるという現象

舞台のお笑いに関していうと、どうしても脚本(ネタ)を書いている方が花形のボケをやりたがるので、「ネタを書いている方=ボケをやるべき」だと芸人自身が思ってしまう。
(ジャンポケ太田、麒麟の川島など)


笑いってのはある程度世間とズレてることをやる必要があるわけで、そのズレてるorズレてないの判断がつくのは社会適合タイプ(マーケティングタイプ)の方である。
社会不適合タイプ(芸術家タイプ)は最初からズレてるので、何がズレてるのか判断が難しい。


ところがトーク番組やロケ番組などになると立場が逆になる。
社会不適合タイプは最初からズレてるので、ボケなくても普通にしているだけで何だかおかしくて、笑いが起こる。
(出川哲郎、狩野英孝、三四郎の小宮、みやぞん、ジミー大西、ジャンポケのおたけ、麒麟の田村など)


すると、ネタを書いている方(ボケを考えている方)がツッコミに見えてしまう。
こうしてボケとツッコミが逆転してしまう。




●社会不適合タイプの芸人の活かし方

アメトーークだと宮迫が「噛んだ警察」になって、出川が噛むたびに流れをストップさせてしまうでしょ。あれは出川が委縮するのでよくない。
ロンハーでも敦や辺見えみりが冷静なツッコミをすると、狩野が黙っちゃうでしょ。

たぶん、その場で強めにツッコんではいけない。
社会不適合タイプの強みは「社会不適合であること(非常識であること、イカれていること)」なので、非常識さをツッコむと彼らの強みが無くなってしまう。

「角を矯めて牛を殺す」的なことで、無理に矯正してはいけない。

角を矯めて牛を殺す(ツノヲタメテウシヲコロス)とは - コトバンク
>《牛の曲がっている角をまっすぐに直そうとして、かえって牛を死なせてしまうことから》小さな欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうたとえ。

(逆にツッコむべきだと思うのは、三四郎の小宮みたいに反抗的で言い返してくるようなタイプや、スピードワゴン小沢みたいに自分を曲げないタイプ)




彼らに向いているのは、その場でツッコまずに「もっとやれ、もっとやれ」と煽って色々やらせる番組。
理解者がいる番組で、ほったらかしでやりたい放題やらせる方が向いている。

・出川と内村(イッテQ)
・狩野とロンブー(ロンハー)
・ジミーとダウンタウン(年末のガキ使)
・浜口(めちゃイケの浜口騙し、黄金伝説)

イッテQでは出川を編集でいじっているだけで、撮影中はほったらかし。出川は委縮しない。
ロンハーのドッキリでは敦が裏から指示を出すので、狩野(50TA)にはツッコミが聞こえない。狩野は委縮しない。

実際の芸術家もそうなんだけど、芸人に限らず社会不適合タイプ(芸術家タイプ)の人間って、理解者がいないと社会のゴミになってしまう。




脚本(ネタ)を考えている方も頑張ればボケることができるのだが、相当センスがないとこのレベルのやつらには勝てない。




じゃあ社会不適合タイプはネタを書けないのかというと、実は書ける。

社会不適合タイプには、社会不適合を隠さず自由に生きているやつと、社会不適合を隠して普通の振りをして生きているやつがいる。

普通の振りをするために、「普通」を学習しているやつがいるのである。

オードリーの若林みたいなやつ。




●反社会的な奴?
コロチキナダル







・ツイッターに書いたこと(そのまま貼ってるだけ)

ポケモンとかだけじゃなくて、鳥山明も結構逆張りタイプな気がするんだよな、人造人間の話を聞く限りだと。

芸術タイプというか非マーケティングタイプで、悪い意味で世間に媚びずに「これが俺のセンスだ! ドヤ!」ってぐいぐい押してくるタイプかな。人造人間がジジイとデブとか、御三家が豚とか。

19号・20号とか、エンブオーとか、デザインが悪いわけじゃないと思うんだよね。これはこれでありで、悪くはない。ただ明らかに一般向けではないんだよね。一般向けではないものを主力に据えるのはどうかなって思うわけ。

普通の漫画でも作者のお気に入りのキャラは主人公じゃなくてサブキャラだったり、CDでも売れまくってる曲と作者のお気に入りの曲は別だったりするでしょ。商業的に攻めるところと、自分の趣味を出すところは別にしてほしいと思うわけ。

個人的な考えだけど、いきなり万人受けしそうな媚び媚びのものを作るより、センスあるけど一般向けじゃないものを探してきて一般向けに修正していくと、単に媚び媚びにはならず、何かしら芸術性を残しつつ一般向けのものが出来上がるんじゃないかと思う。俺はターンXを見てるとそう思う。

ターンX以外でもドラゴンボール自体がそうだな。鳥山明が最初から媚び媚びのものを描いてたら、老ピッコロ大魔王や、19号・20号、セル第一形態・第二形態とかのデザインはこの世に生まれてないわけ。

やっぱりそういう他人に媚びない部分が、その作品の独自性とかセンスになると思うわけ。だからそういう媚びない部分は残すけど、それはそれとして、主力の部分としては万人向けのものを用意してくれよ、と思うわけ。

・ツイッターに書いたこと、ここまで





逆張りには
・「みんながAって言ってるから俺はB」みたいな単に反抗的なだけの逆張り
・世間のセンスと自分のセンスがずれていることに気付いておらず結果的に逆張りになってしまっているタイプ
・ズレてるのを気付いていてグイグイ押してくるマイナー推しなので逆張りに見えるタイプ
があると思う。





いきなりマーケティングタイプの作り方をすると、媚びるだけの作品になって、結果没個性的になりやすいんじゃないかと思っている。

サザエさん、ちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃん。
(セーラームーンなんかもそうかな?)
こういった癖や毒のあるものを一般向けに直していくのがいい気がする。



・原作の癖や毒
→アニメがマーケティングタイプの作り方で万人向けに

・鳥山明の癖
→編集者のマシリトがマーケティングタイプの指導をして万人向けに


こんな感じで癖(特徴・毒・芸術性)のあるものを見つけて、その癖を残しつつ、かつ万人向けに直しくていく作り方がいいんじゃないかな、と思っている。




つまり芸人にしろ漫画やアニメにしろ、芸術家タイプ(社会不適合タイプ)の「今の社会に存在してない面白い部分」を探してこないといけないんじゃないかな、ってこと。


いきなり「売れそう」ではなく
まず「面白そう」を見つけて、それを「売れそう」にいじっていく。




前にマシリトがインタビューで言ってた内容。

【全文公開】伝説の漫画編集者マシリトはゲーム業界でも偉人だった! 鳥嶋和彦が語る「DQ」「FF」「クロノ・トリガー」誕生秘話


4ページ目から

――ただ、作家の指導というのは難しい面がないですか。特に鳥嶋さんが扱ってきた「天才」級のクリエイターって、尖った人間たちだから編集が変なダメ出しをしていたら、才能が丸くなってしまうこともあり得たと思うんです。

鳥嶋氏:
 そりゃ新しいものは常に尖ってるよね。彼らは異形の存在であって、万人が手に取れるようなものじゃない。だからこそ、まずそれを「面白い」と思える感性が編集者には求められる。



5ページ目から

鳥嶋氏:
 編集者に大事なのは「好奇心」なんですよ。僕は、本当はあまり他人に興味がない人間なんだけど、やっぱり一番最初にすごいものを見たいという思いは強いんだよね。

 でね、新しい才能の作家は、常に評判が悪いんです。
 床屋に行って髪型を変えたら、必ず最初は「なにそれ?」と言われるでしょ。髪を切る程度でもそんなことを言われるわけで、そりゃ新しい作品にはとてつもなく厳しいコメントを人間は投げつけてくる。でも、そういう否定的な意見は割りきって、まず稀なものを面白がることですよ。
 そうして奇抜な才能を愛して、厳しく育てていくんです。だって、「奇なるものを好む心」が「好奇心」なんだからね。



マシリトがここで言ってる「奇」ってのが
俺が言ってる「芸術家タイプ(社会不適合タイプ)の、まだ今の社会に存在してない部分」なんじゃないかな、と思っている。
それを否定せず、面白がって育てていくのが必要である、ということなのではないかと。



とりあえず終わり。
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