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まぼろし劇場

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最近のアイドルアニメの流れ

とりあえず完成。






最近アイドルアニメが流行っているので、ちょっと流れの考察みたいなもの。

アイドルアニメ自体は前からあると思うが、最近の流れを作ったのは『けいおん!』じゃないかと思う。


●最近のアイドルアニメ
2009:けいおん1期
2010:けいおん2期
2011:アイマス
2012:アイカツ
2013:ラブライブ1期、ミス・モノクローム
2014:ラブライブ2期、プリパラ、ウェイクアップガールズ
2015:デレマス、SHOW BY ROCK!!、VENUS PROJECT

俺が見て知ってるのを書いただけ。それでもこれだけある。
途切れること無く出ている。
ラブライブサンシャインは来年・再来年あたりかな?




アニメ内でアイドルが歌うってこと自体は『マクロス』シリーズなんかでも既にあったと思うので、どれが源流かって話はしない。

しかし『けいおん!』でアニメと歌の親和性の高さにみんなが気づき始めたって事なんじゃないかと思う。



ちなみに、『けいおん!』以前に「ハルヒの文化祭」がある。
「ハルヒの文化祭」あってこその『けいおん!』だと思うが、ここではアイドルアニメとしてはカウントしない。


以下、ちょっとした分類。






●いわゆるアニソン

歌ってる人:アニソン歌手
歌の内容 :アニメキャラが歌っているわけではない、いわばアニメのイメージソング


『宇宙戦艦ヤマト』 ささきいさお
『CHA-LA HEAD-CHA-LA』 影山ヒロノブ





●いわゆるキャラソン

歌ってる人:キャラの声優(というより、アニメのキャラそのものとみなす)
歌の内容 :アニメ内でそのアニメキャラが歌っているわけではない、いわばアニメキャラのイメージソング


『ベジータ様のお料理地獄』 堀川りょう(ベジータ)
かくしん的☆めたまるふぉ~ぜっ!』 田中愛美(土間うまる)

うまるちゃんの曲はOPに使われているが、俺が言っている「作中で歌っている」のとはちょっと違う。「キャラソンをOPに据えた」と言った方がいいかも。





●アイドルアニメキャラソング(俺が勝手に命名)

歌ってる人:キャラの声優(というより、アニメのキャラそのものとみなす)
歌の内容 :アニメ内で作られて歌われた(という設定の)歌


『ふわふわ時間(タイム)』 豊崎愛生など(放課後ティータイム)
ススメ→トゥモロウ』 新田恵海など(μ's)


キャラソンとは別で、アイドルアニメ本編で、アイドルアニメキャラが実際に歌っている歌。

ススメ→トゥモロウ』は、たしか西木野真姫がピアノ弾きながら歌ってたはず。
けいおんのはどこで歌ってたか忘れた。








今までの「イメージソング的なアニソン・キャラソン」から、「劇中のキャラが劇中で作った歌を歌っているのをCDとして出すというアニソン・キャラソン」に変わってきてるんじゃないかな。

たとえば『ふわふわ時間(タイム)』や『ススメ→トゥモロウ』は、作詞家・作曲家が作った歌ではなく、放課後ティータイムやμ'sが作った歌とみなす、そしてその放課後ティータイムやμ'sのCDが出て、みんながそれを買う、ってこと。
中の人がいるのは重々承知だけど、アニメ内の歌手やアイドルが実際に歌っているものとみなす、ってこと。


たとえばベジータのキャラソンが出ても「本編と何の関係もねぇ!」と思うし、うまるちゃんのOPとEDはアニメで流れてたけど、海老名ちゃんのキャラソンが出ても「知らんがな」と思う。

しかしμ’sのCDが出たら、本編未登場の曲でも「μ’sの新曲だ!」って思う(俺がスクフェスやってるせいかもしれないが)。
ということは、飽きられないかぎり、アニメ本編終了後もCDを出し続けたり、ライブをやり続けたりできるのではないか? あとゲームも。

ただしアイカツみたいに声優と歌手が別なのもあるけどね。
アイカツは最近の1クールアニメと違って一年中アニメを放送しているので、「放送終了後もCDを売り続けることができるかどうか?」という考え方が無いはず。本編で流せばいいため。


この歌やCDに対する意識の違い。
従来のキャラソンと違って、長く売り続ける事ができるタイプの曲なんじゃないかな?と思う。



ちょっと前は声優自体のアイドル売りみたいな流れだったけど、最近だと声優はアイドルアニメキャラの中の人、みたいな売り方が増えた印象。
(平野綾、豊崎愛生と、過去にアイドル売りしてやらかした声優がいたのも大きいかもしれない)

ただしあくまでも増えた程度で、アイドルもの以外のアニメも沢山ある以上、従来通りの売り方も普通にあるし(というか両方複合でやるはず)、声優自体がブスでもOKみたいな流れにはならないだろう。

アイドルアニメ過渡期だと思われるので、今後どうなるかはわからない。
このままアイドルアニメが席巻し続けるかもしれないし、どっかで飽きられるかもしれない。



「漫画、アニメ、CD」といった一般的なメディアミックスは以前から存在していた。
しかし最近はアイドルアニメキャラを使うことで「漫画、アニメ、CD、DVD(ブルーレイ)、ライブ、ライブDVD、劇場版、ソシャゲ」と多岐にわたって強固にメディアミックスさせることが可能になった。



これらの礎を築いたアニメが『けいおん!』なのだろう。
だから『けいおん!』は凄いアニメなのだ。
ハルヒ・けいおんを作っていた頃の京アニは本当に神がかっていた。


今回はアニメを中心に語ったけど、『ラブライブ!』の『スクフェス』が各方面に与えた影響も見逃せない。
『アイドルマスター シンデレラガールズ』を元にした『デレステ』や、『アイカツ』を元にした『フォトカツ』が出ている。

ソシャゲは基本無料で遊べて、ガチャで射幸心を煽れて、ランキングで競争心を煽れて、売上が大きい。
基本無料のアニメと基本無料のソシャゲは相性が良かったのだろうか。





流れのまとめ

『けいおん!』で、「アニメ内で作られた歌をアニメキャラが歌う」ことで、アニメキャラとアニソンの親和性の高さ(というか親和性を従来と比べて非常に高くする方法)に一部の人が気づき始めた。

「アニメ内で作られた歌をアニメキャラが歌う」というのを一番簡単に実現できるのは、主人公を歌手やアイドル(志望者)にすること。

元からあったゲーム(アイマス)とか企画(ラブライブ!)とかを、アイドルアニメとして放送。

みんなが見る。

流れに乗っかって同じことを始める人が出てくる。

アイドルアニメ戦国時代。








で、このアイドルアニメの流れなのか、プリキュアでも

2013 ドキドキプリキュア キュアソード
2014 ハピネスチャージプリキュア キュアハニー

といったように、歌い始めるキャラが出てきた。

正直キュアハニーが歌い出したのは意味不明だった。
みゆきさん(とレモネード?)の設定はまこぴーで消費したから、ハピネスチャージで歌を出す必要性はなかったはず。
何で歌ったのか?
アイドルアニメの流れに乗っかろうとしたのではないだろうか。

歌が駄目だったのか、話が駄目だったのか、プリンセスプリキュア内でプリキュアが歌うことは、今のところ無い。
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