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まぼろし劇場

TVゲーム、プライズなどのブログ。ただいま断捨離中。

ロザリア・ロンバルド


この前の5月29日に、テレビ東京で「今夜解明!ミイラが暴く世界三大ミステリーツアー」というのをやっていて、ロザリア・ロンバルドが紹介されていた。

ロザリアをミイラ化した方法は長い間謎とされてきたが、
どうもその謎が解明されたらしい。

その時の説明をそのまま文字に書き起こしてみた。

青字になっているものは、画面に表示された説明。





ナレーター
「1918年、軍の将校の娘として生まれたロザリアは、
両親から、あふれんばかりの愛情をそそがれ育てられた。

ところが、彼女は肺炎にかかり、懸命の治療もむなしく、
わずか2歳で、その生涯を終えてしまう。

悲嘆にくれた父マリオは、ある一人の男を訪ねた。

P1030339.JPG






男の名は、アルフレッド・サラフィア(1870~1933年)。
遺体保存の技術者だった。

その技術の高さは、イタリア一と称され、依頼は殺到していた。
彼が手がけた遺体はまるで、ただ眠っているかのような生命力にあふれていたからだ。

そんなサラフィアの、遺体保存技術の結晶が、ロザリアだ。

では、その美しさの秘密は……
サラフィアは、彼女に何をしたのか。

しかし、彼は何も語らず、1933年、この世を去ってしまう。

その謎を解き明かした人物こそ、この、ダリオ博士だ。
彼は、サラフィアの遺族を捜し当て、遺品の中から一冊のノートを見つけ出した。
そのノートには、こうタイトルが付けられている。


遺体を永久に保存するための新しい方法


ノートには、ロザリアの遺体保存方法が、克明に記されていた。」



ダリオ博士
「サラフィアは、それまで遺体保存に使われていた、ヒ素や、水銀といった薬品を、
ロザリアに使用しなかったんだ。

その代わりに、“ホルムアルデヒド”という、
現代でも保存のために使われている薬品を使った。
そのことが、彼のノートからわかったんだ。」



ナレーター
「ホルムアルデヒドは、ホルマリン液の主成分であり、
現在でも標本の保存液として使われている。
サラフィアは、これを遺体保存に、初めて取り入れたのだ。」



ダリオ博士
「彼は、ホルムアルデヒドに、グリセリン、塩化亜鉛、アルコール、
サルチル酸を加え、独自に遺体を保存するための液を開発したんだ。

そして、溶かしたパラフィンを頬に注入し、
柔らかい少女の面影を、永遠のものにすることに成功した。


パラフィン
石油から分離される白色半透明の固体
ロウソクや化粧品の材料となる



だからロザリアは、90年たっても変わらずにいるんだ。」



ナレーター
「昨年、ダリオ博士によって、ロザリアのレントゲン写真の撮影が行われた。
驚くべきことに、脳や肺、胃など、臓器に至るまで、
そのままの形で残されていたのだ。

ロザリアがミイラとなった20世紀初頭、
既に、この地下墓地への埋葬は禁止されていた。

しかし、彼女は特例として、この礼拝堂に収められたのである。

2000体の、ミイラとともに。」



ホルムアルデヒドだったり、ロウソクの原料だったりと、分類が結構難しいかも。
ホルマリンにザブンと漬けてあるわけじゃないし、ロウソクの原料注入してるんじゃ死蝋とは言い難いし。

ホルムアルデヒドを使った死蝋っぽいミイラってことになるのか結局。
誰か詳しい人がいたら教えて。


この放送では星野真里がミステリーハンターみたいな役で行ってて、「とても綺麗」みたいなこと言ってたけど、とんでもない。

ドアップで見ると半分目が開いてるし、肌はくすんでるしで、どう見てもただの死体。
でも実際に目で見た場合はこんなにクッキリ見えないんだろうな。
恐ろしや、ハイビジョンTV。




写真撮った。
たしかにミイラの中では一番きれいだが、やっぱり死体は死体。

写真1
写真2
写真3
写真4
写真5




関連

【列伝-40】最も美しいミイラ|列伝~人類の歴史を彩る儚い軌跡~

ロザリア・ロンバルド/見る人を惹きつけてやまない死少女

ロザリア・ロンバルド - Wikipedia

ミイラ - Wikipedia

死蠟 - Wikipedia


おまけ

X51.ENEMA: 世界でもっとも美しいミイラ






2015/07/19追記
録画して記事にしようと思っていたが面倒なので放置していた。



2013/02/14(木)NHKBS放送
BS世界のドキュメンタリー「パレルモのロザリア~世界一美しいミイラの秘密」
制作は 3W Production(ドイツ 2009年)

簡単に書いていく。








ここ数年でロザリアのミイラはは著しく劣化が進んでいる。
1970年代か80年代にガラスが割れたという話がある。
外側のガラスは後付、2008年に設置。



カタコンベでは遺体の水切りに使用していた水切り室にもカビが繁殖している。
下水設備の工事の影響で換気がうまくいかなくなったと考えられる。




現在はこんな入れ物に入れられている。


以上。



俺は「たしかに綺麗だけど大げさに言いすぎだろ」と思っていたが、
本当はもっと綺麗だったらしい。



たしかに昔の写真を調べてみると、肌が全然違う。

画像は下記リンクから。
18 Unbelievably Alive Dead People Who Will Scare You Silly



ちなみに
世界まる見え×不可思議探偵団2時間合体SP(日本テレビ)2010年11月8日
でユージがロザリアを見に行っている映像があるので、ロザリアが棺に入ったのはたぶんそれ以降のはず(実際のロケ日が不明だが)。

映像のドイツ2009年というのは、密着取材を開始した年だと思われる。






ルルドの泉

他にも開けたら腐っちゃった例としては、ルルドの泉のベルナデッタなんかも。
あれは屍蝋だけど。


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